まるで野生の集りだ、笑っては食い、笑っては食い、無限に時間がつぶれて行きそうで私は焦らずにはいられなかった。
※備考※ 帰らない店の客
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:10% 作品を確認(青空文庫)
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急ぐ
止めどない
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前後の文章を含んだ引用
......私とお満さんをのぞいては、皆住み込みのひとなので、平気で残っていて客にたかっては色々なものをねだっている。 「たあさん、私水菓子ね……」 「あら私かもなんよ……」 まるで野生の集りだ、笑っては食い、笑っては食い、無限に時間がつぶれて行きそうで私は焦らずにはいられなかった。私がやっと店を出た時は、もう一時近くで、店の時計がおくれていたのか、市電はとっくになかった。神田から田端 までの路 のりを思うと、私はがっかりして坐ってしまいたい程......
単語の意味
焦らす(じらす)
焦らす・・・期待させつつもったいぶって相手をイライラさせる。
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(ぶら下がった)前足を懸 け易 えて足懸 りを深くしようとする。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
行一が大学へ残るべきか、それとも就職すべきか迷っていたとき、彼に研究を続けてゆく願いと、生活の保証と、その二つが不充分ながら叶 えられる位置を与えてくれたのは、彼の師事していた教授であった。
梶井基次郎 / 雪後
真上からタタキのめされて、下の漁夫の首が胸の中に、杭 のように入り込んでしまった。
小林多喜二 / 蟹工船
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