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「楽しかったね。あー、今日のこと、早くみんなに話したいなあ。」 暗闇の中に絹代の言葉が浮いて、ぼうっと光る。みんな。そうか、今こんなに近くで話しているというのに、絹代にとっての世界は、私やにな川ではなく、彼女のグループの〝みんな〟なんだ。長い夏休みは私と絹代の間にさらに距離を生むだろう。
綿矢 りさ / 蹴りたい背中 作品を確認(amazon)
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人との距離感
孤独・一人ぼっち
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暗闇(くらやみ)
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人との距離感の表現・描写・類語(人間関係・地位のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(人目を避けた内緒の関係)私たちの関係を他の誰にも気付かれないように長く続けるためには、ピアノ線のような細さでからみ合わなければならない。
湊 かなえ / 罪深き女「ポイズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫)」に収録 amazon
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孤独・一人ぼっちの表現・描写・類語(寂しい・喪失感のカテゴリ)の一覧 ランダム5
二人の放浪人が、こんな淋しいところに、落葉のように吹き寄せられている
林 芙美子 / 松葉牡丹「林芙美子傑作集 (1951年) (新潮文庫〈第201〉)」に収録 amazon
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このひととぼんやりそれを見ていたら、突如、変な感じがしてきた。外国に来ているような。すごくひとりぼっちなような。 むかし捨て猫を見てしまって、拾えないから見ない振りをして、夜中までその鳴き声が耳から抜けなかったこと。誰かが転校して、翌日に知らない子がその机にすわっちゃったとき。つきあっていた人と別れて、泣かなかったけれど、夕方の帰り道が真っ暗に見えたこと。今なら、電話すればまた会えるけど、それは無駄だけれど、そうしたくて、道がどんどん夜に侵されていって、苦しかった。 そんなことばかり思い出した。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
まるで宇宙の闇を見ているように孤独なのだ。
吉本 ばなな / 哀しい予感 amazon
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こだわりのない気安さ
林芙美子 / 新版 放浪記
「どうだ」 後ろ手を組んだまま、榛が言った。拒否できないとわかっていながら、今度は 嬲るような眼差しを向けていた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
同じ男の子を好きになって、ちょっと気まずくなった
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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