(包帯で)全身をグルグルグルグルグルと巻上げますと、御覧の通り木乃伊 の出来損 ねか又は、子供の作るテルテル坊主の裸体 ん坊 を見るよう
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:48% 作品を確認(青空文庫)
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包帯・手当て
患者・病人・けが人
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前後の文章を含んだ引用
......から一包みの繃帯を取出しました。その繃帯でもって化粧済みの屍体の顔から頭へかけて真白に巻き潰してしまいましたが、続いて頸、肩、上膊部、胸、腹部、両脚という順序に、全身をグルグルグルグルグルと巻上げますと、御覧の通り木乃伊 の出来損 ねか又は、子供の作るテルテル坊主の裸体 ん坊 を見るような姿にしてしまいました。それから今度は、寝棺の蓋の上に寝ている美少女の派手な下着を剥ぎ取って、白坊主に着せまして、その上から緋鹿子絞 りの扱帯 をキリキリと巻付けて......
単語の意味
裸体(らしん)
裸体・・・服を着ていない、裸(はだか)のからだ。裸身(らしん)。
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眼と鼻と口のところだけ、穴をくり抜いた、顔じゅう繃帯の男
宮本百合子 / 伸子
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(水枕)耳の下で水枕がプカンプカンと音を立てている。《…略…》頭を動かすたびに、なまぬくい水がふなべりを叩く波のように鼓膜に伝わってくる。
向田 邦子 / 耳「思い出トランプ (新潮文庫)」に収録 amazon
(歯医者の診察台)円盤型の巨大な電灯から降ってくる光が頰に当たって熱かった。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
(人工呼吸器)規則的に胸を上下させ、静かに息をし続けていた。プスー、プスーという人工呼吸器の音が止むことなくICUの中に響いていた。
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先輩、いまの彼氏ができてから、めっちゃ輝いてたもんね。客も幸せオーラに当てられて、試着しまくり、服買いまくり。
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
髑髏(どくろ)が暗いほら穴のような目でにらみつける
西木 正明 / 『幸福』行最終列車 amazon
働いて此(こ)の蟹の穴のような小さな家庭を培って行きたいと思った。
林 芙美子 / 魚の序文「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon
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ジーンと音でもしていそうな疲れ切った(足)
志賀直哉「暗夜行路 (講談社文庫)」に収録 amazon
私は遁(のが)れた獣のようにその傷口を舐めた。
三島 由紀夫 / 金閣寺 amazon
もう痛いかどうかもわからず血は気味悪く青く光ったのです。
宮沢賢治 / ひかりの素足
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