がらんとした部屋の中で、寝ころんで天井を見ていると、鼠のように、小さくなって、色んなものを食い破って歩いたらユカイだろうと思った。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:6% 作品を確認(青空文庫)
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空腹・餓え・お腹が鳴る
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前後の文章を含んだ引用
......ので誰もまだ借りに来ない。お母さんは八百屋が貸してくれたと云って大きなキャベツを買って来た。キャベツを見るとフクフクと湯気の立つ豚カツでもかぶりつきたいと思う。がらんとした部屋の中で、寝ころんで天井を見ていると、鼠のように、小さくなって、色んなものを食い破って歩いたらユカイだろうと思った。夜、風呂屋で母が聞いて来たと云って、派出婦にでもなったらどんなものかと相談していた。それもいいかも知れないけれど、根が野性の私である。金持ちの家風にペコペコ頭を......
単語の意味
鼠(ねずみ)
鼠・・・1.ネズミ科の哺乳動物の総称。人家の付近などに住む、敏捷な小動物。繁殖力が高く、食害や伝染病の原因となるため嫌われている。
2.鼠色(ねずみいろ)の略。
3.比喩として、こそこそと悪事を働く者、ひそかに害をなす者のたとえ。
2.鼠色(ねずみいろ)の略。
3.比喩として、こそこそと悪事を働く者、ひそかに害をなす者のたとえ。
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わたしは鉛のような空腹を感じ始める。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
腹の皮がくっつきそう
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
飢えていては何を愛する気にもなれない。
林芙美子 / 新版 放浪記
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いよいよ重たくなってきた酔いにふらつくようにして
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
世界が自分を中心に廻っているような錯覚の中に住む
高橋 和巳 / 我が心は石にあらず amazon
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