ひとりが通ればそこは埋まってまう細長い階段
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 ページ位置:73% 作品を確認(amazon)
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階段・石段
狭い・窮屈
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前後の文章を含んだ引用
......てきて、〈屋上行くの〉と小ノートに書くから、干しに行くねん、行く? と訊けばうなずくので、わたしはサンダル緑子はスニーカーをすばやく履いて廊下の突き当たりにあるひとりが通ればそこは埋まってまう細長い階段を上っていった。 シーツを干してもどって来て、なんか食べなと思ってはみても、冷蔵庫には飲み物と葱とドレッシング、味噌ぐらいしかなく、開き戸の内側にはびっしり玉子......
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麻は、お地蔵さまを好きになれなかった。あの人のいい顔は、どこか 胡散臭い。 「そうかそうか。可哀そうに可哀そうに」 と言いながら、口先だけで、すこしたつとケロリと忘れて居眠りをしているような気がする。赤いよだれ掛けも 猥 りがましい。 戦後の買出し時代、焼け残ったなけなしの品物と物々交換で、さつまいもを売ってくれた 三鷹 あたりの百姓のおじいさんがあんな顔をしていた。人のよさそうな、実にいい顔をして笑う老人だったが、抜け目がなかった。
向田邦子 / 男眉「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
墓場のような煙突の林
林 芙美子 / 晩菊・水仙・白鷺 amazon
昼間のネオンサインがうららかな昼の光りに淡く光っている。
林芙美子 / 新版 放浪記
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拱門型に刳 った出口
梶井基次郎 / 温泉
怯えて震える小動物のように、狭苦しい場所に押し込められていました
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
経堂の駅前通りを左に抜けると、静かな住宅地が続いている。浩子のうちはそのちょうど中ほどにあって陽のあたる角地にある。
林 真理子 / エンジェルのペン「最終便に間に合えば (文春文庫)」に収録 amazon
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