いつか成人して仕舞ったむす子の生命力の強さに驚かれる。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:20% 作品を確認(青空文庫)
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親としての愛情
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......て居ない自分達を親に持ったむす子の赤児の時のみじめさを想い出した。そういう自分達の、まして、まだ親らしい自覚も芽 ぐまないうちに親になって途方にくれて居るなかで、いつか成人して仕舞ったむす子の生命力の強さに驚かれる。感謝のような気持がその生命力に向って起る。だが、その生命力はまた子の成長後かの女の愛慾との応酬にあまり迫って執拗 だ。かの女は、持って居たフォークの先で、何か執拗......
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