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浅緑のリノリュームが、室の二方を張った硝子窓 から射 し入る初夏近い日光を吸っている。
岡本かの子 / 母子叙情 ページ位置:73% 作品を確認(青空文庫)
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床・人工の地べた
室内に差し込む光
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前後の文章を含んだ引用
......も引き寄せて愛撫 し続けてやり度い心が、胸の底からぐっとこみ上げて来るのを感じた。 今日は規矩男の書斎に案内された。二階の一番後方に当った十五畳敷位の洋間である。浅緑のリノリュームが、室の二方を張った硝子窓 から射 し入る初夏近い日光を吸っている。高い天井は、他の室と同じ英国貴族の邸宅に見るような花紋の浮彫りがしてあり、古代ギリシヤ型の簡素な時計が一個、書籍を山積した大デスクの上壁に、ボタンで留めたように......
単語の意味
初夏(しょか・はつなつ)
日光(にっこう)
浅緑(せんりょく・あさみどり)
初夏・・・ 夏の初め。陰暦4月の異名。孟夏(もうか)。首夏(しゅか)。
日光・・・日の光。大陽光線。
浅緑・・・薄い緑色。 ⇔ 深緑(ふかみどり・しんりょく)。
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床・人工の地べたの表現・描写・類語(外の設備・工作物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ワックスがけされたフローリングは僅かに艶めいている。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
縁側は乾拭きして、古いなりに鏡のように光っている。
芝木 好子 / 隅田川暮色 amazon
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室内に差し込む光の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
高い窓からルーベンスの絵のように差しこんだ日の光が、テーブルのまん中にくっきりと明と暗の境界線を引いている。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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「外の設備・工作物」カテゴリからランダム5
思わない程太い、湯桶 のような煙突
小林多喜二 / 蟹工船
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家の中は敦子の宇宙だ。女は小さな分身の小物で家をいっぱいにする。
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
縁側に立ったまま、明るい初夏の日差しのさしこむ我が家の狭い庭を眺めてみた。眺めたからといって心がなごむような庭ではない。一日のうちほんの少しの時間しか日が差さないから土はいつも黒く湿っているし、植木といっても隅の方に二株か三株ぱっとしないアジサイがあるだけだ。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
窓を覆った白いカーテンの真中が裂けていて、なかば陽に焼けている。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
百姓家らしい古畳の二階《…略…》狐狸の棲家のようであった。
川端康成 / 雪国 amazon
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空も街もそして部屋の中も、みんな同じような色あいの湿っぽい灰色に染まっていた。どこにもつぎめというものが見えなかった。
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
(部屋の中に)ほんの少しだけ光が入ってくるはりぼての中で暮らしているような気分だった
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
日は血のように毒々しく照った。
夏目 漱石 / それから amazon
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