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はてな今の音は何だろうと考えた。人の声にしては鋭すぎるし、鳥の声にしては大き過ぎるし
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:93% 作品を確認(青空文庫)
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悲鳴を上げる・悲痛な叫び
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前後の文章を含んだ引用
......こんあらたなり」と独仙君は目くばせをする。寒月君にはちっとも通じない。 「それから、我に帰ってあたりを見廻わすと、庚申山こうしんやま一面はしんとして、雨垂れほどの音もしない。はてな今の音は何だろうと考えた。人の声にしては鋭すぎるし、鳥の声にしては大き過ぎるし、猿の声にしては――この辺によもや猿はおるまい。何だろう? 何だろうと云う問題が頭のなかに起ると、これを解釈しようと云うので今まで静まり返っていたやからが、紛然ふんぜん......
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