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遠い水は瑠璃色 にのして、表面はにこ毛が密生しているように白っぽくさえ見える。
岡本かの子 / 河明り ページ位置:94% 作品を確認(青空文庫)
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海が光る・海面の照り
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前後の文章を含んだ引用
......種が、後世文化の発達した、これ等南の海洋の気を受けた土地に出て来て、伸々と芽を吹き、再生産されたことは推測されましょう」 木下はなお南洋の海に就 いて語り続ける。 遠い水は瑠璃色 にのして、表面はにこ毛が密生しているように白っぽくさえ見える。近くに寄せる浪のうねりは琅玕 の練りもののように、悠揚と伸び上って来ては、そこで青葉の丘のようなポーズをしばらく取り、容易には崩れない。浪間と浪の陰に当るところは......
単語の意味
瑠璃色(るりいろ)
和毛(にこげ)
瑠璃色・・・宝石の瑠璃のような色。少し紫の入った青。
和毛・・・柔らかい毛。うぶ毛。
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