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自分は子供の頃から、自分の家族の者たちに対してさえ、彼等がどんなに苦しく、またどんな事を考えて生きているのか、まるでちっとも見当つかず、ただおそろしく、その気まずさに堪える事が出来ず、既に道化の上手になっていました。つまり、自分は、いつのまにやら、一言も本当の事を言わない子になっていたのです。
太宰治 / 人間失格 ページ位置:6% 作品を確認(青空文庫)
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生きづらい・世間に馴染めない
話を合わせる・相手に合わせる
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前後の文章を含んだ引用
......がる事が出来たのでした。おもてでは、絶えず笑顔をつくりながらも、内心は必死の、それこそ千番に一番の兼ね合いとでもいうべき危機一髪の、油汗流してのサーヴィスでした。 自分は子供の頃から、自分の家族の者たちに対してさえ、彼等がどんなに苦しく、またどんな事を考えて生きているのか、まるでちっとも見当つかず、ただおそろしく、その気まずさに堪える事が出来ず、既に道化の上手になっていました。つまり、自分は、いつのまにやら、一言も本当の事を言わない子になっていたのです。 その頃の、家族たちと一緒にうつした写真などを見ると、他の者たちは皆まじめな顔をしているのに、自分ひとり、必ず奇妙に顔をゆがめて笑っているのです。これもまた、......
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どこかねじまがっていて、よじれて、うまく泳げなくて、どんどん沈んでいく人間
村上 春樹 / ノルウェイの森 上 amazon
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話を合わせる・相手に合わせるの表現・描写・類語(心の交流・意思の疎通のカテゴリ)の一覧 ランダム5
サラリーマンなんてのはな、調子合わせていればいいんだ。太鼓たたいて笛ふいて、手拍子打って、調子っぱずれの音さえ出さなければ、それでいいんだ。
浅田次郎 / 角筈にて「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
若葉ちゃんは、小学校の頃から一緒にいる相手が喜ぶことなら何でも言う子だった。それは今でも変わっていないけれど、女王様のご褒美みたいに周りの女の子に喜ぶ言葉を与えていた昔と違って、今はただ、小川さんに必死にそれをお供えし続けていた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
持ち前のおべっか精神を発揮して
太宰治 / 人間失格
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火にあぶったスルメのようにふんぞり返る
山本 有三 / 波 amazon
つれないことを言う。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「心の交流・意思の疎通」カテゴリからランダム5
サラリーマンなんてのはな、調子合わせていればいいんだ。太鼓たたいて笛ふいて、手拍子打って、調子っぱずれの音さえ出さなければ、それでいいんだ。
浅田次郎 / 角筈にて「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
黒い陰が、事件の根にあるものを日蝕のように覆っている
勝目 梓 / 日蝕の街 amazon
邦彦に手を合わせて頭を下げた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
ふざけた子供のようなとぼけた顔をして
岡本かの子 / 母子叙情
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