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この不思議な大発見をなした時の主人の眼は眩 ゆい中に充分の驚きを示して、烈しい光線で瞳孔 の開くのも構わず一心不乱に見つめている。
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:29% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......覚えずあっと驚いた。――主人が偕老同穴 を契 った夫人の脳天の真中には真丸 な大きな禿 がある。しかもその禿が暖かい日光を反射して、今や時を得顔に輝いている。思わざる辺 にこの不思議な大発見をなした時の主人の眼は眩 ゆい中に充分の驚きを示して、烈しい光線で瞳孔 の開くのも構わず一心不乱に見つめている。主人がこの禿を見た時、第一彼の脳裏 に浮んだのはかの家 伝来の仏壇に幾世となく飾り付けられたる御灯明皿 である。彼の一家 は真宗で、真宗では仏壇に身分不相応な金を掛ける......
単語の意味
光線(こうせん)
瞳孔(どうこう)
光線・・・光のすじ。光の線。差してくる光。
瞳孔・・・瞳にある、光を取り入れる孔(あな)。光線が目玉の中にはいる、入り口。眼球の虹彩に囲まれている丸い穴。「孔」は、訓読みで「あな」と読める。
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司馬 遼太郎 / 国盗り物語〈1〉斎藤道三〈前編〉 amazon
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