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からだじゅうを耳のようにしていた。
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:77% 作品を確認(青空文庫)
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耳を澄ます・聞き耳を立てる
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前後の文章を含んだ引用
......の気配がして、「早月 さん」と濁って塩がれた事務長の声がした。葉子は身のすくむような衝動を受けて、思わず立ち上がってたじろぎながら部屋のすみに逃げかくれた。そしてからだじゅうを耳のようにしていた。 「早月 さんお願いだ。ちょっとあけてください」 葉子は手早く小机の上の紙を屑 かごになげすてて、ファウンテン・ペンを物陰にほうりこんだ。そしてせかせかとあたりを見回......
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(聞き分ける)比丘尼 が木魚の音を聞き分けるごとく
夏目漱石 / 吾輩は猫である
伊吹の声が、私のすぐ横で薄暗い空気を揺すっている。 私はその振動を、鼓膜で齧るようにゆっくり耳の中に吸い込みながら歩いていた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
けもの のようにきき耳をたてて
野間 宏「真空地帯(新潮文庫)」に収録 amazon
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どこかで銃声が鳴った気がした。《…略…》車のバックファイアーの音にも聞こえた。
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ amazon
大地の声が、愛子の耳の中にある空洞を優しく埋める。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
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