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このぼんやりと白い、明るい闇の中で息をひそめて、チャンネルの違う空間から 淋しく見ているのではないか
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 ページ位置:42% 作品を確認(amazon)
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喪失感(大切なものを失う)
幽霊・化け物・妖怪
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前後の文章を含んだ引用
......い錯覚は、死んでまだ間もない友子がこの部屋のどこかにいる、と思えることだった。今さっきまでの夢の感触や影かたちがあまりにもリアルなので、そう信じ込んでしまった。このぼんやりと白い、明るい闇の中で息をひそめて、チャンネルの違う空間から淋しく見ているのではないか、また夢で逢える瞬間のために悲しく待っているのではないか、その想像はあまりにもかわいそうすぎて、泣きたくなった。今すぐ死んでそばにいってやりたくなってしまった。......
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喪失感(大切なものを失う)の表現・描写・類語(悲しみのカテゴリ)の一覧 ランダム5
私は今でも知り合いが死ぬ度に、周囲の人の嘆き悲しみを目撃する度に、こんなひどいことがこの世にあるだろうかともちろん思うがその反面、それにしてもいままでそこにいたことの奇跡に比べたら仕方ないのかも……と、思う。そうするとまるで、生きながらにして停止してしまいそうな気分になった。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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幽霊・化け物・妖怪の表現・描写・類語(空想上の生き物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
霊魂なんて所詮、焦立たしさと口惜しさの塊りみたいなもの
河野多恵子 / 最後の時 amazon
ブルーのパジャマを着て、ぼんやりときれいな表情で。彼は、この世から遠い澄んだムードをたたえていた。 棺桶 のなかの真由を思い出させる顔だった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
逢魔が時の薄明かりに出て来る妖怪
梶井 基次郎 / 檸檬・冬の日―他九篇 (岩波文庫 amazon
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「悲しみ」カテゴリからランダム5
強い茎の花のようにぴんと上がっていた頭がだんだん垂れてくる
円地 文子 / 渦 amazon
「生と死」カテゴリからランダム5
声を立てないのは、死んでいるのではなく、強く首の根を締めあげられているからで
吉川英治 / 八寒道中
髭を生やした男が、口から泡のようなものを吐き出し、首を吊っている。ゆっくりとではあるが、回転もしていた。足元に垂れている水溜りは、男の失禁によるものだろう。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー amazon
自分の前から永久に姿を消してしまった友
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
髑髏(どくろ)が暗いほら穴のような目でにらみつける
西木 正明 / 『幸福』行最終列車 amazon
「空想上の生き物」カテゴリからランダム5
ブルーのパジャマを着て、ぼんやりときれいな表情で。彼は、この世から遠い澄んだムードをたたえていた。 棺桶 のなかの真由を思い出させる顔だった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
実在するかどうかも疑問になっている動物
芥川龍之介 / 河童
「オカルト」カテゴリからランダム5
(呪われた本)いつも感じる。お父さんが死ぬ前の部屋にもいた。気配があるの。邪悪な、運命の力みたいなもの、あの本からしみ出してくる。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
それは七八歳の子供位の大きさで、頭だけが大きく、胴から下がつぼんだように小さくなった、恐ろしいよりは 寧ろ滑稽な感じのする魔物だった。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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