息をきって、追いかけて来た
吉川英治 / 八寒道中 ページ位置:30% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
息苦しい・呼吸ができない
追う・追われる
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......らく行くと、 「――お侍様。もし……お侍様」 彼のうしろを、呼び止める女があった。 「只今、あそこの茶店で聞きましたら、小篠の私の家 をおたずね下さるお方だそうで、息をきって、追いかけて来たんですよ」 女は、そう言って、三五兵衛のそばへ寄った。 上方路 を経て来た眼のせいか、甲府の女は肌があらいと思ったが、この女は、一見してそうでなかった。三五兵衛の......
ここに意味を表示
息苦しい・呼吸ができないの表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
彼は息苦しくなり、片手でネクタイを緩めた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
いきが苦しくてまるでえらえらする毒をのんでゐるやうでした。
宮沢賢治 / ひかりの素足
なぜか、意識していないと呼吸がうまくできない。吸ったり吐いたりすることに集中しなければならない。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
追う・追われるの表現・描写・類語(距離のカテゴリ)の一覧 ランダム5
探偵のように付け狙って
阿部 知二 / 冬の宿 (1948年) amazon
目に見えない糸で縛りつけられたように、美佐子の後について歩き出した。
石坂 洋次郎 / 山のかなたに amazon
(こっそり後をつける)駅のほうへ歩を向けると、前に見える四つ角からふと人影が消えた。きびすを返したような怪しげな動きだったので、雪見の目にも留まった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「距離」カテゴリからランダム5
男も犬のように何時 までも沈黙って私について来た。
林芙美子 / 新版 放浪記
たたたと寄ってくる。
朝井 リョウ / ひーちゃんは線香花火「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
人には、逃げるものは追うという、猟犬のような本能がある
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
餓え疲れた旅人の後をつける曠野(こうや)の狼のように、執念深く追ってくる
中島 敦 / 李陵 amazon
「恐怖・不安」カテゴリからランダム5
自分の異常な動悸を感じていた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(麻痺)頭も身体も麻痺してしまった人間が堆積した無知の砂漠が広がる
島田 雅彦 / 未確認尾行物体 amazon
心がハリネズミのように警戒心の棘を張る
阿刀田 高 / ナポレオン狂 amazon
「その他の気分」カテゴリからランダム5
みぞおちの奥のあたりにぽっかりと空洞が生じてしまったような気分だった。出口も入口もない、純粋な空洞である。その奇妙な体内の欠落感──不在が実在するという感覚──は高い尖塔のてっぺんに上ったときに感じる恐怖のしびれにどこかしら似ているような気がした。空腹と高所恐怖に相通じるところがあるというのは新しい発見だった。
村上春樹 / パン屋再襲撃「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
まぶたを女のようにうすくそめて
野間 宏「真空地帯(新潮文庫)」に収録 amazon
弱々しい視線をテーブルの上へ落して、熱心でも無関心でもない様子で、父親と知人の談話を聞いていた。
岡本かの子 / 母子叙情
着物もぬがないでぼんやり部屋に立っている。
林芙美子 / 新版 放浪記
同じカテゴリの表現一覧
距離 の表現の一覧
恐怖・不安 の表現の一覧
恐怖・不安のレベル
恐怖・不安の感覚、精神的な反応
恐怖・不安の表情、リアクション
その他の恐怖・不安の表現
次の文字を含む「恐怖・不安」の表現を検索 |
胸 心 戦慄 恐怖 恐怖に 不安が 不安 愛情 不安に 不安な |
その他の気分 の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ