ぼくの心は白々とむなしかった。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 ページ位置:63% 作品を確認(amazon)
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むなしい・虚無感
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前後の文章を含んだ引用
......たもの、あの子の嘲笑から抜けでられると思った。にも拘らず草の中でキリギリスが暑くるしい声をあげ、アイス・キャンデーを売る男がたちどまって道ばたで小便をしていた。ぼくの心は白々とむなしかった。善いことをしたと言う良心の悦びや満足感は一滴も湧いてこなかった……。 こんな少年時代の思い出はぼくだけではあるまい。形こそ変れ、あなた達だっておそらく持っている......
単語の意味
白白・白々(しらじら・しらしら)
白白・白々・・・1.少しずつ明るくなっていくさま。次第に夜が明けていくさま。
2.暗がりの中でわずかな白さが目立つさま。薄明るいさま。
3.白さが際立っているさま。いかにも白いさま。
同じ漢字を重ねることで、語調を整えて意味を強めた表現。
2.暗がりの中でわずかな白さが目立つさま。薄明るいさま。
3.白さが際立っているさま。いかにも白いさま。
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