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二羽の鷹が輪をかいて飛んでいた
森鴎外 / 阿部一族 ページ位置:6% 作品を確認(青空文庫)
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ワシ・タカ・トビ・ハヤブサ
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前後の文章を含んだ引用
......れに、「あれ、お鷹がお鷹が」と言う声がした。境内 の杉 の木立ちに限られて、鈍い青色をしている空の下、円形の石の井筒 の上に笠 のように垂れかかっている葉桜の上の方に、二羽の鷹が輪をかいて飛んでいたのである。人々が不思議がって見ているうちに、二羽が尾と嘴 と触れるようにあとさきに続いて、さっと落して来て、桜の下の井の中にはいった。寺の門前でしばらく何かを言い......
単語の意味
鷹(たか)
鷹・・・タカ目の鳥のうち、小形・中形の一群の総称(大形のものはワシ)。強力な爪や嘴(くちばし)を持ち、羽は主に暗褐色をしている。性質が荒々しく鳥獣を捕食する。昔は、鷹を放って野鳥などを捕える狩猟もあった(鷹狩り)。
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ワシ・タカ・トビ・ハヤブサの表現・描写・類語(鳥類のカテゴリ)の一覧 ランダム5
空では鷸子 と鳶 とが円 く空中の持ち場を守って飛んでいた。
横光利一 / 日輪
木の先に止まった鳶(とび)が、白い空を背景にして剥製の置物のように見える
水上 勉 / 雁の寺 amazon
ぴーひょろろ、と、なんだか間抜けな声色でどこかしらでトンビが鳴いた。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
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白鳥が三羽、並べ据えた剥製が台ごと曳かれて行っているように、間隔にも姿態にも少しの動きも見せずに、位置だけ変ってゆく。
河野 多恵子 / 河野多恵子全集〈第3巻〉 amazon
「カアカア」 と、高く鳴いて羽根を二度強く羽ばたいた。鳥の体はスーッと宙に浮き、羽ばたきとともに高く舞いあがった。蒼い空の中に漆黒の 斑 ができ、点になり、やがて吸い込まれるようにして蒼の中へ消えていった。
阿刀田 高 / 蒼空「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
たゆげな翼を伸した鳥が、水に落ちようとしてたゆたっている。
岡本かの子 / 河明り
フルートの高音部のような音色で啼く鳥
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
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