TOP > 風景表現 > 地上・陸地 > 洞窟・ほら穴・トンネル
朽ちかけた小さな祠のそばに、注連縄の巻かれた杉が二本そびえている。そのあいだからのびるのは、獣道かと見まごう小道だ。細い道は、山の奥へ奥へとつづいているようだった。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 ページ位置:28% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
洞窟・ほら穴・トンネル
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......。カンコンキン。けたたましい音を満載して、軽トラックは進む。 十五分ほど車で走り、そこから林道を二十分は歩いただろうか。とうとう、神去山の入口にたどりついた。 朽ちかけた小さな祠のそばに、注連縄の巻かれた杉が二本そびえている。そのあいだからのびるのは、獣道かと見まごう小道だ。細い道は、山の奥へ奥へとつづいているようだった。 こんなところまで、山太一人では来られない。そう思ったけれど、言いだせなかった。清一さんたちが、最後の望みをここに託しているのがわかったからだ。 神隠しなんか、......
ここに意味を表示
洞窟・ほら穴・トンネルの表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「地上・陸地」カテゴリからランダム5
住人の大半は六十歳以上だ。生活用品を売っている店は一軒しかない。郵便局も学校もない。切手を買ったり小包を出したりしたければ、手紙を配達しにくる郵便局員に頼む。宅配便は、中地区まで行って出すしかない。ちょっとした買い物をしたいときは、山をいくつも越えて久居という町まで車で行く。 不便を絵に描いたような場所だ。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
地上・陸地 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ