森々とよく蝉 が啼 きたてている。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:68% 作品を確認(青空文庫)
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蝉(せみ)
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前後の文章を含んだ引用
......かの万年筆が、電信柱のようににゅっと眼に浮ぶ。二円五十銭だったかな。紙はつるつるしたのが自由自在だけれど、こちらは素かんぴん。ああどうよくではござりませぬか。 森々とよく蝉 が啼 きたてている。 部屋の中を見まわしてみる。かび臭い。床の間もなければ、棚も押入もない。この暑いのに、オッカサンはまだネルの着物を着ている。洗いざらしたネルの着物で、ことことさ......
単語の意味
蝉・蟬(せみ)
蝉・蟬・・・1.セミ科の昆虫を総称。夏に鳴く虫の代表。羽を畳んで木に止まり、雄は高い声で鳴きたてる。幼虫は数年かかって成虫になるが、成虫の寿命は10日から20日と短い。
2.高いところに物を引き上げるときに使う、小さな滑車。
2.高いところに物を引き上げるときに使う、小さな滑車。
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蝉(せみ)の表現・描写・類語(昆虫・虫のカテゴリ)の一覧 ランダム5
庭で蟬が鳴いている。ヒグラシだ。 カナカナカナ…… 澄んだ高い音調は、窓に映る夕映えの色とよく似合って美しい。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
蟬の鳴き声が立体にびっちりと貼りついて
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
池のまわりの木立から蝉の声が遠い海鳴りのように巨大なかたまりになってかれらにおしよせてくる。
大江 健三郎 / われらの時代 amazon
何千匹もの蟬が時計のねじを巻くみたいに鳴いていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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「昆虫・虫」カテゴリからランダム5
空には赤とんぼが、江戸の秋を染めている
吉川英治 / 無宿人国記
雑木林から滝のように 蟬 の声が聞えて
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
蟬の鳴き声が立体にびっちりと貼りついて
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
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