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波の音や砂や、はるかな海や、中空にすっと光る雲。自分さえ白く光って空気に溶けていきそうに思えるこういう浜辺
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 ページ位置:85% 作品を確認(amazon)
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海岸・砂浜・波打ち際
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前後の文章を含んだ引用
......ていて、ふと横を見るといつも弟がいる。 遠く離れても、こういうところに来るたび、こういうただ熱くて熱くてたまらないところに立ち、頭が気持ちのいいほど空になって、波の音や砂や、はるかな海や、中空にすっと光る雲。自分さえ白く光って空気に溶けていきそうに思えるこういう浜辺で、一日という生き物をただながめていたとき、いつもとなりにいた人をお互いに思うだろう。 そこにあったのは、海と空と、強烈な別れの予感だった。この集いに来週や、さ......
単語の意味
中空(ちゅうくう)
砂(すな)
中空・・・1.何も遮(さえぎ)るもののない、空の中ほど。なかぞら。中天。
2.物の内部が空っぽになっていること。うつろ。
2.物の内部が空っぽになっていること。うつろ。
砂・・・岩石が細かくなったもの。岩が徹底的に砕かれたもので有機物が含まれていない。そのため、土(有機物が含まれる)と違って、植物は育ちにくい。砂場や砂漠に雑草が生えにくいのもこのため。
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浜に打ち上げられた陶器やガラスの破片が、まんまるく珠玉のように研がれている
宮尾 登美子 / 楊梅(やまもも)の熟れる頃 amazon
渚 が白く弧を描いて、
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
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水の少ない時期には流れはそっくり砂地に吸い込まれ、あとには微かな湿り気を残した白い砂の道だけが残る。僕は散歩のついでにそんな道を上流まで辿り、川が川床に吸い込まれていくポイントを探したものだった。そこでは流れの最後の細い一筋がふと何かをみつけたといった感じで立ち止まり、そして次の瞬間にはもう消えていた。地底の闇が彼らをそっと呑み込んでいった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
岸に近い海面が、春の海藻の丹のいろに染まる
三島 由紀夫 / 潮騒 amazon
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