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(首を切り落とされた)座ったままの死体は、ボタンで蓋の開く電気ポットのようだった。首の端の皮一枚で繫がり、まるで頭部そのものが、首から出る血液の柔らかい蓋であるかのように。
中村文則 / 教団X ページ位置:66% 作品を確認(amazon)
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死人・遺体
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前後の文章を含んだ引用
......なく、自分が一度で切れなかったのを被害者が臆病に動いたせいだと思い、その腹立ちの中で、喉の裂かれた部分と口から同時に血を噴き続ける被害者を、蔑むように見ていた。座ったままの死体は、ボタンで蓋の開く電気ポットのようだった。首の端の皮一枚で繫がり、まるで頭部そのものが、首から出る血液の柔らかい蓋であるかのように。私はそこに近い未来の自分を見ていた。首を切られる瞬間を思った。私のこれまでの人生も全て、無造作に扱うその瞬間。私は師によって助けられた自分の命を思った。そして私......
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首・頸・頚(くび)
首・頸・頚・・・1.頭と胴体をつなぐ細い部分。頸部(けいぶ)。また、「頭」そのものを指す場合もある。
2.1に似た役割を果たす部分や似た格好の部分。衣服の襟(首にあたる部分)。「びんの首」「セーターの首」など。
3.免職や解雇することをあらわす。首を切るという意味から。
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(鳩の雛の死骸)異臭を放ち始めている黄色い肉塊
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
魚のように無表情な死骸
川端 康成 / 掌の小説 amazon
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特徴と呼べるものを意識的に消し去ろうとしているかのように目立たない顔
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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死体が浜辺に打ちあげられて
梶井基次郎 / Kの昇天
血を流して横たわり、しだいに『もの』になって行く母の様子
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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