蝉がジッジジッジと鳴いた。
梶井基次郎 / 城のある町にて ページ位置:36% 作品を確認(青空文庫)
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蝉(せみ)
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前後の文章を含んだ引用
......も笑い出した。勝子は本式に泣きかけた。 城の石垣に大きな電灯がついていて、後ろの木々に皎々 と照っている。その前の木々は反対に黒ぐろとした蔭 になっている。その方で蝉がジッジジッジと鳴いた。 彼は一人後ろになって歩いていた。 彼がこの土地へ来てから、こうして一緒に出歩くのは今夜がはじめてであった。若い女達と出歩く。そのことも彼の経験では、きわめて稀 ......
単語の意味
蝉・蟬(せみ)
蝉・蟬・・・1.セミ科の昆虫を総称。夏に鳴く虫の代表。羽を畳んで木に止まり、雄は高い声で鳴きたてる。幼虫は数年かかって成虫になるが、成虫の寿命は10日から20日と短い。
2.高いところに物を引き上げるときに使う、小さな滑車。
2.高いところに物を引き上げるときに使う、小さな滑車。
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しいんしいんと蝉が鳴きたてている。
林芙美子 / 新版 放浪記
蝉のトンネルとでも云いたいほど、騒々しく鳴きしきる
里見 トン / 美事な醜聞「初舞台・彼岸花 里見トン作品選 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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つららのように下っている蜘蛛の巣
椎名 麟三 / 永遠なる序章 amazon
羽音は眠くなるほど懐かしい
松本侑子 / 植物性恋愛 amazon
麦藁のようなカマキリが、老いさらばえた躰(からだ)を引きずって、のろのとろ歩く
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そのとき、耳元で 藪蚊 の羽音がした。
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