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すすのようなものが、ひらひらと月にひるがえって、いらかの下から、窓の外をうす青い空へ上がった。言うまでもなく蝙蝠こうもりである。
芥川龍之介 / 偸盗 ページ位置:72% 作品を確認(青空文庫)
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蝙蝠(こうもり)
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前後の文章を含んだ引用
......く泣いていた。もし次郎が来なかったら、そうして時々、やさしいことばをかけてくれなかったら、おそらくとうにこの門の下へ身を投げて、死んでしまっていた事であろう。  すすのようなものが、ひらひらと月にひるがえって、いらかの下から、窓の外をうす青い空へ上がった。言うまでもなく蝙蝠こうもりである。阿濃は、その空へ目をやって、まばらな星に、うっとりとながめ入った。――するとまたひとしきり、腹の子が、身動きをする。彼女は急に耳をすますようにして、その身動きに......
単語の意味
翻す(ひるがえす)
煤(すす)
甍(いらか)
蝙蝠(こうもり)
翻す・・・1.さっとひっくり返す。軽やかなに裏返しにする。
2.態度を急に変える。
3.風が旗などをひらひら揺らす。なびかせる。
・・・1.煙の中に含まれる黒色の粉。
2.黒く天井や壁のすみにくっ付いた、ちりやほこりの塊。
・・・1.瓦で覆われた屋根。また、その瓦。
2.屋根の頂上の部分。
蝙蝠・・・1.翼手目(よくしゅもく)の哺乳動物の総称。小型で顔はネズミに似ている。昼間は暗いところでぶら下がって休み、暗くなると前足を羽のように広げて飛び、虫を捕らえて食う。中には血を吸う者も。蝠の字が福に通じることから中国では縁起物とされる。

2.情勢の変化を見てその時々の優勢な側に味方する者をののしっていう言葉。(鳥に似ていて鳥にあらず、獣に似ていて獣にあらずというところから)
3.「こうもりがさ」の略。西洋風の雨傘。洋傘。
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