息詰まる思いで、富田は間島の反応を待つ。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 ページ位置:89% 作品を確認(amazon)
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黙る・沈黙
会話の間を取る
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前後の文章を含んだ引用
......なったことに気が付いた。 その写真を目にして、富田は谷口敦子が口にした言葉を思い出した。「それは、理恵さんが引っ越した日、別れ際に二人で撮ったものだそうです」 息詰まる思いで、富田は間島の反応を待つ。 同じ気配を察したのか、吉岡も黙している。「──これだったのか」 三分ほどの沈黙を破って、いきなり間島が吐き出すように言った。 富田は身を乗り出した。「これが、......
単語の意味
息詰まる・息詰る(いきづまる)
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黙る・沈黙の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ミュウは椅子に身体を沈めたまま、ずいぶん長いあいだ黙りこんでいた。語るべき言葉を探しているというよりは、始まりも終わりもない個人的な記憶の中にひたっているみたいに見えた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
透明の樹脂のような分厚い沈黙に閉じ込められる
宮部 みゆき / とり残されて amazon
なにを話していいかわからず、といって沈黙のままというのも気が重い。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
それ以上言葉を重ねようとはしなかった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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会話の間を取るの表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
淡々とした告知を黙って聞き、ややあってから受け容れた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
「今夜のことはいっさい他言無用にしていただきたいのです」と坊主頭は言った。そして少し間をとり、そのメッセージが青豆(人名)の意識に定着するのを待った。撒いた水が乾いた地面にしみこんで、そのあとが消えてしまうのを待つように。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
それ以上なにも言わなかった。しかし沈黙そのものがさまざまなことを雄弁に語っていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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「声・口調」カテゴリからランダム5
なにを話していいかわからず、といって沈黙のままというのも気が重い。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
絶え絶えにつづく猪熊 の爺 のうなり声
芥川龍之介 / 偸盗
(複数のうめき声)遠くで何か声がする。二匹の犬が争っているような 唸り声で、耳をすますとその声はすぐ消え、しばらくして、また長く続いた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
「言葉を交わす」カテゴリからランダム5
謎めいた楽の音に聞き入るがように話に聞ほれる
真継 伸彦 / 鮫 amazon
訊いてみたいのだが、言おうとするといつも体が 火照ってくる。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
(言いづらいことを言う)恭平は言葉を捜すように、ほんの一、二秒間を置いたが、すぐに意を決して、 「おたくのお子さんを誘拐しました。
阿刀田 高 / 恋は思案の外「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
夫があまりに熱心に語るので、聴いているというより、その様子を見守っている風だった。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
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