蛇の鱗ソックリに綾取った赤樫の木目が目を刺すようにイライラと顕 われて
夢野久作 / あやかしの鼓 ページ位置:47% 作品を確認(青空文庫)
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木目
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前後の文章を含んだ引用
......は黄色くなりかけている古ぼけた調緒 をゆるめて胴を外 して、乳袋 の内側を一眼見るとハッと息を詰めた。 久能張 りのサミダレになった鉋目 がまだ新しく見える胴の内側には、蛇の鱗ソックリに綾取った赤樫の木目が目を刺すようにイライラと顕 われていたからである。私の両手は本物の蛇を掴んだあとのようにわななき出して思わず胴を取り落した。胴はコロコロと私の膝の上から転がり落ちて、横に坐っている妻木君の膝にコ......
単語の意味
蛇(へび)
蛇・・・ひょろ長い筒状で足がないという独特の姿の爬虫類の総称。鱗(うろこ)でおおわれた体をくねらせて進む。先が二分した長い舌を持つ。脱皮を繰り返し、毒を持つものも多い。不吉なもの、執念深いものとして嫌悪の対象となる場合が多いが、一方で、神やその使いとして信仰する場合もある。
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蛇の鱗ソックリに綾取った赤樫の木目が目を刺すようにイライラと顕 われて
夢野久作 / あやかしの鼓
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