空は鏡のように光って
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:24% 作品を確認(青空文庫)
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空・青空
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...... * (一月×日)
海は真白でした 東京へ旅立つその日 青い蜜柑 の初なりを籠いっぱい入れて 四国の浜辺から天神丸に乗りました。 海は気むずかしく荒れていましたが、 空は鏡のように光って 人参 燈台の紅色が眼にしみる程あかいのです。 島での悲しみは すっぱり捨ててしまおうと 私は冷たい汐風 をうけて 遠く走る帆船をみました。 一月の白い海と 初なりの蜜柑の匂いは
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空・青空の表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ぽかん、と抜けたような青空だった。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
染め付けられたような空から深い輝きが大地の上に落ちた。
夏目 漱石 / 道草 amazon
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空には、月が顔を出していた。 どこかで、よよと、泣いている女の声を、上から傷ましがっているように。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
月が、うらうらと靡(なび)いた霧の中に、まるで爪の痕かと思うほど、かすかに白く浮んでいる
芥川 龍之介 / 蜘蛛の糸・杜子春 amazon
蛇の鱗のようなつめたい月の光り
郡 虎彦 / 道成寺(一幕劇) amazon
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