TOP > 暮らしの表現 > 生と死 > 喪失感(大切なものを失う)
家族という、確かにあったものが年月の中でひとりひとり減っていって、自分がひとりここにいるのだと、ふと思い出すと目の前にあるものがすべて、うそに見えてくる。
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 ページ位置:3% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
喪失感(大切なものを失う)
孤独・一人ぼっち
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......る。そこで祖父母が私を育ててくれた。中学校へ上がる頃、祖父が死んだ。そして祖母と二人でずっとやってきたのだ。 先日、なんと祖母が死んでしまった。びっくりした。 家族という、確かにあったものが年月の中でひとりひとり減っていって、自分がひとりここにいるのだと、ふと思い出すと目の前にあるものがすべて、うそに見えてくる。生まれ育った部屋で、こんなにちゃんと時間が過ぎて、私だけがいるなんて、驚きだ。 まるでSFだ。宇宙の闇だ。 葬式がすんでから三日は、ぼうっとしていた。 涙があん......
ここに意味を表示
喪失感(大切なものを失う)の表現・描写・類語(悲しみのカテゴリ)の一覧 ランダム5
「誰かが死ぬと、残された人たちはみんな、その人にまつわるいろんな後悔を背負って生きていかなくちゃいけないんだね。」
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
愛する人たちともいつまでもいっしょにいられるわけではないし、どんなすばらしいことも過ぎ去ってしまう。どんな深い悲しみも、時間がたつと同じようには悲しくない。
吉本 ばなな / そののちのこと(文庫版あとがき)「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
孤独・一人ぼっちの表現・描写・類語(寂しい・喪失感のカテゴリ)の一覧 ランダム5
何ヵ月も何年も、僕はただ一人深いプールの底に座りつづけていた。温かい水と柔らかな光、そして沈黙。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「悲しみ」カテゴリからランダム5
泣きたいほどなつかしい
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
年寄りくさい 溜息 をついた。
浅田次郎 / 角筈にて「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
「生と死」カテゴリからランダム5
死者の生なましく白く、草のような額
大江 健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
「寂しい・喪失感」カテゴリからランダム5
まるで宇宙の闇を見ているように孤独なのだ。
吉本 ばなな / 哀しい予感 amazon
絃に背を向けられると月の裏側にいるみたいに冷える。
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
商店街も、加代ちゃんと一緒に通り抜けたときはとても楽しかったのに、一人になると、途端につまらない場所に思えてきました。
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
大事なものをぬきとられたようなさびしさ
壺井 栄 / 二十四の瞳 amazon
同じカテゴリの表現一覧
悲しみ の表現の一覧
悲しみのレベル
悲しみの感覚、精神的な反応
悲しみの表情、リアクション
その他の悲しみの表現
次の文字を含む「悲しみ」の表現を検索 |
悲しさが 悲しみを 悲しくて 悲しさ 悲しい 心 哀感 胸 寂しさが 寂しさ |
生と死 の表現の一覧
寂しい・喪失感 の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ