朝も昼も食べないので、躯 じゅうが空気が抜けたように力がない。坊やに押されると、すぐ尻餅をついてしまう。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:88% 作品を確認(青空文庫)
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脱力・力が抜ける
空腹・餓え・お腹が鳴る
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前後の文章を含んだ引用
......かさっぱり判らない。無力なものをいじめるのが心持ちがいいのかも知れない。 歩いて根津権現裏の萩原恭次郎のところへ行く。 節ちゃんは洗濯。坊やが飛びついて来る。 朝も昼も食べないので、躯 じゅうが空気が抜けたように力がない。坊やに押されると、すぐ尻餅をついてしまう。恭ちゃんのところも一銭もないのだと云う。恭ちゃんは前橋へ金策の由なり。 銀座の滝山町まで歩く。昼夜銀行前の、時事新報社で出している、少年少女と云う雑誌は割合いい......
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脱力・力が抜けるの表現・描写・類語(嫌いのカテゴリ)の一覧 ランダム5
私からその欲望を引き抜いてしまったら、あとにはくらげのようなものしか残るまい。
尾崎 一雄 / 暢気眼鏡 amazon
アニメーション上の表現のように、頰肉が溶けるほどの猛烈な脱力感が押し寄せて、
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
身体から、時間をかけて徐々に力が抜けていった。バスケットボールから空気が抜けるときのように。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
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空腹・餓え・お腹が鳴るの表現・描写・類語(その他の気分のカテゴリ)の一覧 ランダム5
昼食をとっていなかったので胃壁が 爛れそうな不快感がある。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
胃袋そのもののような顔をして(食べ物の話で盛り上がる)
吉川英治 / 醤油仏
(食料がない)僕と妻は 一縷 の望みを抱いて交代で冷蔵庫の扉を何度か開いてみたが、何度開けてみてもその内容は変化しなかった。
村上春樹 / パン屋再襲撃「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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「その他の気分」カテゴリからランダム5
謙作はそれを見ているうちに昨夜来自分から擦り抜けて行った気分を完全に取りもどしたような気がした。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
「嫌い」カテゴリからランダム5
総てはもう済んだ筈なんだ。ところが、僕の気持だけがどうしても、本統にそこへ落ちついてくれない。何か変なものが僕の頭の中でいぶっている
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
感情表現 大カテゴリ