大人の表現・描写・類語(中年・老人のカテゴリ)の一覧 ランダム5
我々はどちらも三十四歳で、それは十三歳とはまた違った意味でとても難しい年齢だった。二人とも年をとるということの本当の意味を少しずつ認識しはじめていた。そして我々はそれに対してなにがしかのもの準備しはじめなくてはならない時期にさしかかっていた。来るべき冬のあいだに体を温めてくれそうなものを確保しておくのだ。彼はそれを簡潔な言葉で表現した。
「愛」と彼は言った。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
(男の五十は)いわば、底の石が見えている、かれかかった井戸のようなものです。
松原秀夫 / 人生ガイド
(自立)自立とは、結婚とか独り暮らしとか、そういうことではないのだ。全然違う。結婚して家を出ていて子供がいても親の影を背負っている人を大勢見た。それが悪いということはないけれど、とにかく自立ではないのだと思う。
吉本 ばなな / 血と水「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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骨と皮ばかり、という形容は珍しくないが、栄養分を取れば、またもとに太るという場合の痩せ方とは違って、いくら食べても栄養分が筋肉の方にまわらなくなった高齢者の痩せ方
丹羽文雄 / 厭がらせの年齢 amazon
彼女の美は三十歳手前で燃えつきる。疲れて、色褪せてゆく。
綿矢 りさ / 亜美ちゃんは美人「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
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