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深夜闃寂 として、四望 人なく、鬼気肌 に逼 って、魑魅 鼻を衝 く
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:85% 作品を確認(青空文庫)
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気味が悪い
夜のしじま(静けさ)
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前後の文章を含んだ引用
......って、しばらく佇 んでいるとたちまち動物園のうちで、虎が鳴くんです」 「そう旨 く鳴くかい」 「大丈夫鳴きます。あの鳴き声は昼でも理科大学へ聞えるくらいなんですから、深夜闃寂 として、四望 人なく、鬼気肌 に逼 って、魑魅 鼻を衝 く際 に……」 「魑魅鼻を衝くとは何の事だい」 「そんな事を云うじゃありませんか、怖 い時に」 「そうかな。あんまり聞かないようだが。それで」 「それで虎が上野の老杉 ......
単語の意味
鬼気(きき)
深夜(しんや)
鬼気・・・鳥肌が立つほど不気味な気配。恐ろしい雰囲気。
深夜・・・真夜中。夜更け。深更(しんこう)。
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マンションの一部屋の明りが点いたり、消えたり、締め忘れた水飲み場の蛇口から水滴が落ちたり、K君の髪先が風にゆらめいたりするくらいしか、風景の中で動いているものはなかった。ひそやかな夜の息遣いが、聞こえてきそうだった。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
川の水音の他には何も聞こえなかった。町全体が眠り込んでしまったようだった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
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「恐怖・不安」カテゴリからランダム5
顔も、蒼味がさして艶が無かった。
松本 清張 / 真贋の森「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
胸の奥の不安の 在処 を 鷲 摑 みにされたかのような感じがした。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
空が白み、乳白色の朝がたのつめたい空気がこの小屋にしのびこみます。《…略…》やがて朝の光がやっと板と板との 隙間 からさしこんできました。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
夕暮れが庭の緑を塗りつぶし始めた頃
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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