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まるで河馬 の口みたいに靴の底が離れていた
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:13% 作品を確認(青空文庫)
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靴・シューズ
貧乏・お金がない
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前後の文章を含んだ引用
......っていた時、この人は茫々としたむさくるしい姿で、牛の画を売りに来たことがあった。子供さんがジフテリヤで、大変侘し気な風采 だったのをおぼえている。靴をそろえる時、まるで河馬 の口みたいに靴の底が離れていたものだった。私は小さい釘 を持って来ると、そっと止めておいてあげた事がある。きっとこの人は気がつかなかったかも知れない。上野山さんは飄々と酒を呑みよく話している。......
単語の意味
河馬(かば)
河馬・・・カバ科の哺乳動物。大型で大きな口と太く短い手足を持つ。俗に「血の汗」や「ピンクの汗」などと呼ばれる赤みを帯びた粘液を体表から分泌する。主に河の中で生活する。名前は、ヒポポタマス(河の馬)の漢訳から。
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シンプルな型の茶色い革靴
小川 洋子 / 夕暮れの給食室と雨のプール「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
漁夫達はすっかり身支度をし、股 までのゴム靴をはいたまま
小林多喜二 / 蟹工船
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大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
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村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
とにかく遠く離れた街の話を聞くのが好きだ。そういった街を、僕は冬眠前の熊のように幾つも貯めこんでいる
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夢野久作 / ドグラ・マグラ
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小林多喜二 / 蟹工船
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