TOP > 食べ物表現 > 肉料理・加工品 > カツレツ・トンカツ
〔美登広〕のポークカツレツは、ロースの薄切りを何枚か重ね、丹念に庖丁で叩く。だから子供の口にも年寄りの口にもやわらかかった。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:20% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
カツレツ・トンカツ
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......を〔合皿〕とよんだ。 店名といい、この〔合皿〕といい、いかにも大正末期の洋食屋の名残りが感じられるではないか。 中年の夫婦と、はたらきものの娘の三人でやっていた〔美登広〕のポークカツレツは、ロースの薄切りを何枚か重ね、丹念に庖丁で叩く。だから子供の口にも年寄りの口にもやわらかかった。 出前は娘が受け持っていて、「毎度どうも」 と、岡持ちの蓋を開けると、皿と皿との間にワクをはさんだ料理と、小さなソース壜を取り出す。 それを見つめているときの胸......
単語の意味
ロース(ろーす)
ロース・・・牛、豚、羊などの背の食用肉。
ここに意味を表示
カツレツ・トンカツの味、おいしさを伝える表現・描写(肉料理・加工品のカテゴリ)の一覧 ランダム5
白い皿の上でタップ・ダンスでも踊りそうな、活きのよいビーフカツレツ
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
肉屋で副業に売っているカツレツ
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
豚肉をカツレツにすることが日本に流行したのは大正の関東大震災以後のことで、それまではビーフカツレツが主導権をにぎっていたようだ。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「肉料理・加工品」カテゴリからランダム5
三本の焼き鳥を、全部串からはずして皿に並べてみた。 すると、とたんに、それまで堂々三本の威容を誇っていた焼き鳥は、なんともつまらぬ、平べったくだらしない食べ物に変貌してしまったのである。 鳥、ネギ、鳥、と、順序正しく並べられたまん中を貫く一本の串、これが焼き鳥全体に秩序と威厳を与えていたのだ。全体をキリリと引きしめていたのだ。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
肉料理・加工品 の味・おいしさの表現の一覧
食べ物表現 大カテゴリ