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(断言)フェレイラは自信をもって断言するように一語一語に力をこめて、はっきり言った。「神の概念はもたなかったし、これからももてないだろう」 その言葉は動かしがたい岩のような重みで司祭の胸にのしかかってきた。それは彼が子供の時、神は存在すると始めて教えられた時のような重力をもっていた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:72% 作品を確認(amazon)
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自信に満ちた話し方・堂々とした口調
指摘する・図星・痛いところを突く
胸に響く言葉
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前後の文章を含んだ引用
......ために死んだのでないとすれば、それは人間にたいする何という冒瀆だろう。フェレイラは虚偽を言っている。「彼等が信じていたのは基督教の神ではない。日本人は今日まで」フェレイラは自信をもって断言するように一語一語に力をこめて、はっきり言った。「神の概念はもたなかったし、これからももてないだろう」 その言葉は動かしがたい岩のような重みで司祭の胸にのしかかってきた。それは彼が子供の時、神は存在すると始めて教えられた時のような重力をもっていた。「日本人は人間とは全く隔絶した神を考える能力をもっていない。日本人は人間を超えた存在を考える力も持っていない」「基督教と教会とはすべての国と土地とをこえて真実で......
単語の意味
胸(むね)
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自信に満ちた話し方・堂々とした口調の表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
声にはあの確信と自信とが重い石のようにこもっていた。
遠藤 周作 / 影法師 amazon
自信を持って断言するように、一語一語に力を込めてはっきり言う
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
女は 巫女 のように自信たっぷりの表情で言った。
阿刀田 高 / 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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指摘する・図星・痛いところを突くの表現・描写・類語(不満を伝えるのカテゴリ)の一覧 ランダム5
言葉が火薬のように炸裂する
椎名 麟三 / 美しい女 amazon
指摘された瞬間、富山は、見えない矢に射られたかのようにのけぞった。半開きの唇から言葉にならない声が洩れ、目が泳いだ。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
おたくさ、浪人生のときに、かなりまずい問題を起こしたよな」 米山克己が言葉に詰まったように沈黙する。それまでの平然たる態度とは違い、明らかに顔が紅潮していた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
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胸に響く言葉の表現・描写・類語(感動のカテゴリ)の一覧 ランダム5
そのときの「私」にしか当てはまらなくて、ほかの人が聞いても陳腐だったり、ありふれていたり、そういう言葉。
吉本 ばなな / 血と水「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
本当の言葉って沁み込むんだ。 大地の上で融けた一片の雪のように静かに沁み込んでいくものなのだ。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 amazon
(胸に響く音楽)ただ、やさしくて、美しくて、うっかりすると涙が出そうなくらい素直に胸に響く。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
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胸で感動を感じるときの表現・描写・類語(感動のカテゴリ)の一覧 ランダム5
胸に残るためらいをすべて吐き出すようなため息をついた。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
男らしい君の胸をぎゅっと引きしめるようにして、熱い涙がとめどなく流れ始めた。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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「不満を伝える」カテゴリからランダム5
諭されたり怒鳴られたりした。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
「声・口調」カテゴリからランダム5
しゃべり過ぎたことを後悔するかのように口をつぐんで
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
こういう話をする時、祖母の口調はお経のように節がついた。
向田邦子 / 男眉「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
「感動」カテゴリからランダム5
いまいましそうにため息をついてまたソファの背にもたれる。
綿矢 りさ / 亜美ちゃんは美人「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
少女は銀目の猫のように碧い眼をみはって
森田 たま / もめん随筆 amazon
肺の底からため息をつき
綿矢 りさ / 勝手にふるえてろ amazon
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