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彼の姿には塵ほどの余念もない凝固した精神があった。
松本 清張 / 真贋の森「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 ページ位置:68% 作品を確認(amazon)
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集中する・夢中になる
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前後の文章を含んだ引用
......ぎ、筆を動かすときは、それが一層に凄味を帯びた。彼は長い髪を額のところで乱し、高い鼻は脂を溜めて光り、こけた頰の筋肉が硬直した。画仙紙の上に身体を折り曲げている彼の姿には塵ほどの余念もない凝固した精神があった。 しかし、どのように鳳岳が心血を注いでいる恰好をしているにせよ、その姿から俺は純粋な感動を受け取らなかった。それは俺の悪の反射であり、俺のエゴイズムである。彼は......
単語の意味
余念が無い(よねんがない)
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵(すがた)
余念が無い・・・一つのことに集中して、熱心なさま。余念無い。
姿・形・容・態・躰・體・軆・骵・・・1.身体の形。からだつき。人のからだの格好。衣服をつけた外見のようす。
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
2.身なり。容姿。
3.目に見える、人の形。人の存在。
4.物の、それ自体の形。物一つ一つの全体的な印象。
5.物事のありさまや状態。事の内容を示す様相。
以下の文字は訓読みで、「すがた」と読める。
[形・容・態・躰・軆・體・骵]
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(死体をスケッチする)一度、集中すると部屋の空間はすでに自分と死体しか存在しないかのようだった。
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ amazon
瞬きすら惜しんでダイヤルに集中した。
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ amazon
吉川英治 / 増長天王
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芋粥の二字が、彼のすべての思量を支配してゐる
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遠い幻想の国から一足 飛びに取って返した
有島武郎 / 或る女
(心変わり)彼女の心の中でひとつのドアが閉じ、別のドアが開いたような感覚がある。静かに、音もなく。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
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