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(ピアノの調律に夢中)ピアノの前にいる間は、時の流れの外にいる。神経が張り詰めているせいか、疲れも感じない。ひととおり調律を終えて気がつくと、四時間近くが経っていた。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 ページ位置:93% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......。目を瞑って音を決めろ、と。あれは比喩ではなかったのだと思う。目を瞑り、耳を澄ませ、音のイメージが湧いてきたのをしっかりつかまえて、チューニングピンをまわす。 ピアノの前にいる間は、時の流れの外にいる。神経が張り詰めているせいか、疲れも感じない。ひととおり調律を終えて気がつくと、四時間近くが経っていた。ピアノはだいぶよくなったと思う。縄跳びだとしたら、二重跳びも軽くいける感じだ。トントントン、リズミカルに縄がまわって、いくらでも跳んでいられそうな柔軟な音になっ......
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うんざりしきるまで頑張ってやる。
宮本百合子 / 伸子
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集中する・夢中になるの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
物事にふけりやすい葉子は身も魂も打ち込んでその仕事に夢中になった。
有島武郎 / 或る女
余念もなく眺 めている
夏目漱石 / 吾輩は猫である
子供みたいに夢中になって
浅田次郎 / うらぼんえ「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
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時間の流れが早いの表現・描写・類語(時間・スピードのカテゴリ)の一覧 ランダム5
会えば瞬く間に夜が過ぎる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
思ったよりもずっと混乱して、やることだけはいっぱいあって、毎日わけがわからないままころがるように過ぎちゃったんだ。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
ついさっきここで目覚めたような気がするのに、もう一日という時間が過ぎていったのだ。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
いつの間にか九ヵ月に入った。つわりがおさまってから、週数の進み方が速くなったように思う。つわりの間の不快な時間の沈澱を、勢いよく洗い流しているかのようだ。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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「思考・頭の中の状態」カテゴリからランダム5
新しい空想はヒドラの足のように切られても切られても生ずるものだ。
武者小路 実篤 / お目出たき人 amazon
池本は再び唸り始めた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
私はそういうものを頭に入れまいと無視して常に自分だけの空間を生きようとつとめていたが、電波のように細かい粒子で飛びかうそんなものは、「気にしていない」という言葉を意識するだけで脳に侵入してくるようだった。
吉本 ばなな / キムチの夢「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
武士道は知識を重んじるものではない。重んずるものは行動である。
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 amazon
「その他の気分」カテゴリからランダム5
(ラリる)おれは、頭の中いっぱいに石綿がびっしり詰まったような感じだ。考えることもできないし、状況把握もできない。 子供の頃、よく体を独楽のように回して、終わった後のふらふらの状態を面白がった。ラリるというのは、あの酩酊がずっと持続しているようなものだ。シンナーの酔いも、それによく似ている。アルコールでは、後におれはぶっ倒れて天井がくるくるまわっているのを何度も見たことがある。
中島 らも / 今夜、すベてのバーで amazon
身を焼くような渇きと飢えとが、烈しく身に迫って来る
菊池 寛 / 俊寛 amazon
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私は冬を目の前に控えた自然の前に幾度も知らず知らず棒立ちになって、君の事と自分の事とをまぜこぜに考えた。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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