イタリアといえばスパゲティ、マカロニの国とだれでもすぐ思う。

（サイパン）南の空は明るく光り、風はなまぬるくジャングルを揺らしていた。

一日は紅茶に始まって紅茶に終る、といわれる英国人の朝はミルクティーから始まり、十時と三時にはティーブレイクという休み時間がある。

イギリスとフランスは、せまいドーバー海峡をへだてて向いあっている

クウェートはイラクとサウジアラビアにはさまれた、ペルシャ湾に面した小さい石油国である。

立ち木が芝生にこんもりとした影を落とす

国道四号をひたすらに北上し、岩手県に入り、さらに進んだところに古い住宅街がある。好景気の際に地元の開発業者が意気込み、造成した場所だ。年が経つに連れ、景気の悪化は加速し、若い住人は都心部に流れ、人口は減り、当初、未来図に描かれていた数々の施設や建物は永遠に絵のままとなり、新しい住宅が建つことも皆無で、殺風景な町と化した。並ぶ建物の壁は色褪せ、成長途中のまま老年期に突入したようなものだったが、

いい風景を見ると呆然としてしまう

湖の奥には森があり、そのさらに奥には裾野が白い帯状になって広がっている。そしてその上に、のっぺりとした藍色の富士山が浮かんでいる。空の色より青みが深いが、どうかすると何かの幻のようにも見える。

真っすぐに畝が整えられ、土は黒々とし、支柱と不織布に守られた野菜たちが幾種類も植わっていた。