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仄 白い光が対岸から 拡がっていたが、それはほとんど川面で 弾け散って、舟の中ではときおり小さな光のかけらが 瞬くだけであった。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 ページ位置:81% 作品を確認(amazon)
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室内の闇・部屋が暗い
薄暗い
室内に差し込む光
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前後の文章を含んだ引用
......の言葉が浮かんだが、それも蟹の巣を見たいという誘惑に打ち消されていった。 信雄と喜一は細道を降り、渡しが軋まぬよう気を配りながら、そっと舟の家に入っていった。 仄白い光が対岸から拡がっていたが、それはほとんど川面で弾け散って、舟の中ではときおり小さな光のかけらが瞬くだけであった。 目が慣れてくると、部屋の隅で寝ている銀子に気づいた。闇の奥で、なぜか髪の毛だけがぼっと光っていた。 信雄も喜一も喉が乾いていた。水甕の蓋をあけ、ひしゃくで水を......
単語の意味
瞬く(またたく)
瞬く・・・1.見えたり見えなくなったり光がチラチラする。明滅する。
2.まぶたを一瞬のうちに閉じたり開いたりする。まばたく。
2.まぶたを一瞬のうちに閉じたり開いたりする。まばたく。
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室内の闇・部屋が暗いの表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
蛍光灯も冷蔵庫も、既に闇に溶け込んでいる。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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薄暗いの表現・描写・類語(光と影のカテゴリ)の一覧 ランダム5
高い重そうな建物が闇のなかにうすぐろくういて(いる)
野間 宏「真空地帯(新潮文庫)」に収録 amazon
ほのぐらい空間をすかせて白い彼女の顔が彼の前に浮いている。
野間 宏 / 顔の中の赤い月「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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室内に差し込む光の表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
ズボンもプレスがされていて、そこに窓から差しこんだ黄昏の陽が染みのようにあたっていた。
遠藤 周作 / 影法師 amazon
(戸を開けると)薄い日の光が部屋中に散らばった。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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「光と影」カテゴリからランダム5
昼間は気づかない洒落た形の蛍光灯
松村栄子 / 至高聖所 amazon
竈の影は斜めに揚板 の上にかかる。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
「室内のようす」カテゴリからランダム5
双子たちはそのあいだ野菜を切り肉を炒め米を炊いた。《…略…》ヘンデルの「レコーダー・ソナタ」をひっぱり出してプレイヤーに載せ、針を下ろした。《…略…》レコーダーとヴィオラとチェンバロのあいだに通奏低音のように肉を炒める音が入っていた。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
洋子は、窓の外を見るともなしに眺めた。対岸のニュージャージーまで、川の幅だけ夜の闇が領していて、そこに来客たちの姿が断片的に映っている。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
しばらくすると窓がするすると開いた。人の口のようにかっきりと穴があいた。
平出 修 / 逆徒 amazon
「晴れ・曇り」カテゴリからランダム5
既に高く昇った日に照されて、 岬 は 蔭 を失っていた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
栗の木の茂った葉の間から針の先で突くようにぽちりぽちりと洩れて射す光
長塚 節 / 土 amazon
高い窓からルーベンスの絵のように差しこんだ日の光が、テーブルのまん中にくっきりと明と暗の境界線を引いている。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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