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(二十歳の誕生日を迎えた翌年)十代に完全に終止符を打った。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 作品を確認(amazon)
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老いる・年を取る・誕生日
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老いる・年を取る・誕生日の表現・描写・類語(人生のカテゴリ)の一覧 ランダム5
齢が遠慮なく自分の体を侵蝕している
大岡 昇平 / 花影 amazon
(老化)ある年齢を過ぎると、人生というのはものを失っていく連続的な過程に過ぎなくなってしまいます。《…略…》肉体的な能力、希望や夢や理想、確信や意味、あるいは愛する人々、そんなものがひとつまたひとつ、一人また一人と、あなたのもとから消え去っていきます。《…略…》あなたはもうそろそろ三十歳になる。これから少しずつ、人生のそういう黄昏{たそが}れた領域に脚を踏み入れようとしておられる。それが、ああ、つまりは年をとっていくということです。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
私は、何かしら老いて行く事をひどく恐れはじめています。肉体のおとろえもさる事ながら
林芙美子 / 新版 放浪記
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人生はB級映画のようなもの。途中で席を立とうとは思わないが、かといって二度と観たいとも思わない。
小林 信彦 / 世界でいちばん熱い島 amazon
かつては──と僕は思った──僕も希望に燃えた まともな 人間だった。高校時代にはクラレンス・ダロウの伝記を読んで弁護士になろうと志した。成績も悪くなかった。高校三年のときには「いちばん大物になりそうな人」投票でクラスの二位になったこともある。そして比較的きちんとした大学の法学部にも入った。それがどこかで狂ってしまったのだ。 僕は台所のテーブルに頰杖をつき、それについて──いったいいつどこで僕の人生の指針が狂いはじめたかについて──少し考えてみた。でも僕にはわからなかった。とくに何か思いあたることがあったというわけではないのだ。政治運動で挫折したのでもないし、大学に失望したのでもないし、とくに女の子に入れこんだというのでもない。僕は僕としてごく普通に生きていたのだ。そして大学を卒業しようかという頃になって、僕はある日突然自分がかつての自分でなくなっていることに気づいたというわけだ。 きっとそのずれは最初のうちは目にも見えないような微小なものだったのだろう。しかし時が経過するに従ってそのずれはどんどん大きくなり、そしてやがてはそもそものあるべき姿が見えなくなってしまうような辺境に僕を運んできてしまったのだ。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
寂しさを紛らわすためだけに、生きていくのはもううんざりだった。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
(処世術)幼い頃からさまざまな悪意に包まれて育ったスタンは、とっくにそれを軽蔑に転化する術を覚えていた。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
「中年・老人」カテゴリからランダム5
鏡に自分の顔が映ったのに気がついて、巻子の話す声に相槌を打ちながら近づいてって自分の顔をじっと見てみた。口元が、こんなにゆるかったか、と思うほどに何かが減っており、思わず顎から頬を手のひらで包むようにして持ち上げて、手を離す、持ち上げて手を離す、を繰り返してると、わたしは母の顔のことを思い出す
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
背の低い、痩 せた、白髪頭 の、猿のような老婆
芥川龍之介 / 羅生門
自分をとり巻く若さという硝子のようなもの
伊藤 整 / 青春 amazon
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