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開かれた窓から風が入ってきた。風はカーテンを翻し、鉢植えの花弁を揺らし、開け放しになったドアから廊下に抜けて行った。

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隙間風・風が室内に入る

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単語の意味

翻す（ひるがえす）

翻す・・・１．さっとひっくり返す。軽やかなに裏返しにする。
２．態度を急に変える。
３．風が旗などをひらひら揺らす。なびかせる。

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隙間風・風が室内に入るの表現・描写・類語（風のカテゴリ）の一覧ランダム５

湿った空気が台所のほうから流れてくる。玄関のドアが少し開いているのに気付いた。

吹き始めた風で、広間の窓が苦しげに揺れた。

ドアを開けると湿った外の風が流れ込んでくる

流れ風が、始めてなま暖かく、柱の間を吹いて、うす甘い凌霄花（のうぜんかずら）のにおいが、どこからかそっと一同の鼻を襲った。

芥川龍之介 / 偸盗

爽やかな夜風が波のように荒く吹き込み、よどんだ部屋の空気がすがすがしく交りあう。

林芙美子 / 茶色の目「林芙美子全集〈第15巻〉茶色の目 (1952年)」に収録　amazon

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一つの風の塊が舞いあがり、スカートが翻る。

小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録　amazon

少し開けた窓から、涼しい風が入ってきていた。

吉本ばなな「N・P (角川文庫)」に収録　amazon

明（あ）け方（がた）の空（そら）の下（した）、ひるの鳥（とり）でもゆかない高（たか）いところをするどい霜（しも）のかけらが風（かぜ）に流（なが）されてサラサラサラサラ南（みなみ）のほうへとんでゆきました。

宮沢賢治 / いちょうの実関連カテ霜(しも)風に飛ばされる

吊るされたいくつもの干しイカが潮風になぶられている。

吉田修一「悪人」に収録　amazon

唸（うな）りをふくんだ冷たい十二月の風が、乱れた私の銀杏返しの鬢（びん）を頬っぺたにくっつけるように吹いてゆく。

林芙美子 / 新版　放浪記関連カテ強風・暴風風を受ける

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