日が暮れて、金色の月が闇の中に浮かび上がる
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 ページ位置:43% 作品を確認(amazon)
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月
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前後の文章を含んだ引用
......い。台風の夜、無口に玄関にたたずんでいた彼の目つきは、精神科医というよりも患者のように怯えていた。姉のもろい神経を、彼はどんなふうに撫でつけているのだろうか。 日が暮れて、金色の月が闇の中に浮かび上がる頃になっても、姉は帰ってこなかった。義兄は「こんな寒い夜、外を歩き回って大丈夫だろうか」 と、独り言のように言った。門の前でタクシーの止まった音がすると、彼はす......
単語の意味
暮れる(くれる)
暮れる・・・1.太陽が沈んで外が暗くなる。⇔明ける。
2.季節や年が終わる。「年が暮れる」
3.同じことの繰り返しや、同じ気持ちのままで時間を過ごす。「涙に暮れる」
昏れる・眩れる・暗れる・闇れる、とも書く。
2.季節や年が終わる。「年が暮れる」
3.同じことの繰り返しや、同じ気持ちのままで時間を過ごす。「涙に暮れる」
昏れる・眩れる・暗れる・闇れる、とも書く。
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月の表現・描写・類語(空・中空のカテゴリ)の一覧 ランダム5
赤銅のような色をした光芒のない大きい月
田山 花袋 / 蒲団 amazon
まるでついさっき灰の山をくぐり抜けてきたみたいに全体が不思議な白みを帯びていた
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
(駕籠の中から見る月)真黒な 梢 の上に出ている月が駕籠にあわせて西へ西へと動くように見える。その月の色は 凄まじかった。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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「空・中空」カテゴリからランダム5
(明るい空にくっきり浮かぶ白い半月)まるで使い古された軽石みたいに見えた。誰かが空に放り投げ、それが何らかの理由でそのまま留まったのだ。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
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