口が妙に重くて言わないでいた。
梶井基次郎 / 泥濘 ページ位置:47% 作品を確認(青空文庫)
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黙る・沈黙
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前後の文章を含んだ引用
......へ入った。散髪屋は釜を壊 していた。自分が洗ってくれと言ったので石鹸で洗っておきながら濡れた手拭 で拭くだけのことしかしない。これが新式なのでもあるまいと思ったが、口が妙に重くて言わないでいた。しかし石鹸の残っている気持悪さを思うと堪 らない気になった。訊 ねて見ると釜を壊したのだという。そして濡れたタオルを繰り返した。金を払って帽子をうけとるとき触って見......
単語の意味
妙(みょう)
妙・・・とてもいい。非常に優れている。または、不思議、奇妙なこと(さま)。
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(深夜の洗面台の前で二人きりになって思い出話)思い出話が終わると、もうお互いに喋る言葉が見つからなかった。二人の間をこぼれ落ちてゆく時間の音が、水の音とすり変わって、夜の果てまで細く連なっていった。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
まるで中学生を叱る先生のように、むうっと押黙って居られる
森田 たま / もめん随筆 amazon
二人とも沈黙は少しも苦にならない。
小川 洋子 / 仮名の作家「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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マルでもバツでもない返事をした
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
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