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天岩戸に、天照が隠れちまったのと一緒だな。渉が寝たきりだから、こっちの世界は真っ暗だ。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル ページ位置:87% 作品を確認(amazon)
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患者・病人・けが人 昏睡状態・意識が無い
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......うね」 内心では、にやついていた。屋上から落下した子供の、あの、事態が理解できず、漠然とした恐怖に戸惑っている表情が思い出された。 男はさらにむすっと答える。「天岩戸に、天照が隠れちまったのと一緒だな。渉が寝たきりだから、こっちの世界は真っ暗だ。早く、誰か踊って、みんなで笑って、渉を呼び戻さねえと本当に真っ暗で、最悪だよ」 王子は失笑を漏らしそうになる。真っ暗なのはあなただけで、僕はちっとも困っていない......
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(入院中の爺さんをお見舞いに来て爺さんに怒鳴られて)老婦人は顔を伏せてちぢこまっているが、別にしょんぼりしている様子でもない。四十年も五十年もこの調子でどなりつけられてきて、何も感じなくなっているのだろう。《…略…》 (婆さんが言う)「すみませんねえ。うるさい、きたない年寄りで……」 テーブルの下の棚から、やっと「突き匙」が出てきたときには、吉田老は怒り過ぎたのか、いささかぐったりとしていた。姿勢をしゃんと正さず、半分起きた状態で果物を口に運ぶために、喉仏から鎖骨のあたりに果汁がぼたぼたこぼれ落ちる。婆さんはそれを見て、またしきりに〝きたない〟〝きたない〟と繰り返すのだった。 最初のうち、おれはこの老夫婦の会話をほほえましく聞いていたのだ。昔ながらの封建的だが駄々っ子のような亭主と忍従型の老妻とのやりとりとして。 誤算だった。 婆さんの顔は、押さえきれない喜びに輝いていた。 婆さんは、いまやじっくりと復讐を楽しんでいるのだった。愚鈍を装って、傲慢な夫の神経に、一本一本細い針を突き立てている。ののしられ、婢(はしため)あつかいされ続けたこの半世紀の間、婆さんはじっとこの日を待ち続けて耐えてきたのだろう。いまや、吉田老に残された武器は、どなり慣れた口だけだ。それも所詮は空砲だ。婆さんはいま、案山子の正体を知ったカラスになって、じわじわと一本足の吉田老に近づいていくのだった。
中島 らも / 今夜、すベてのバーで amazon関連カテ復讐・仕返し・見返す患者・病人・けが人夫婦
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明け方から大きないびきをかき始めて、それから一度も目を開かない
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
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泥のように疲れて眠っている。
林 芙美子 / 松葉牡丹「林芙美子傑作集 (1951年) (新潮文庫〈第201〉)」に収録 amazon関連カテ疲れる・疲労感熟睡・ぐっすり眠る
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