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ぺらぺらとした細長いブリキの看板は肛門性愛の愛好者のようにそのひ弱な 脊椎 をのけぞらせていた。
村上春樹 / ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 ページ位置:64% 作品を確認(amazon)
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のけぞる・反り返る
強風・暴風
風を受ける
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前後の文章を含んだ引用
......のレコードをつづけて聴いた。 窓の外をときどきいろんな物体が飛び去っていった。白いシーツが草の根を煮たてている呪術師のような格好で東から西に向って飛んでいった。ぺらぺらとした細長いブリキの看板は肛門性愛の愛好者のようにそのひ弱な脊椎をのけぞらせていた。 僕がショスタコヴィッチのチェロ・コンチェルトを聴きながらそんな窓の外の風景を眺めていると、また電話のベルが鳴った。電話のとなりの目覚まし時計は三時四十八分を指......
単語の意味
愛好(あいこう)
愛好・・・大事にすること。ある物が好きで楽しむこと。「クラシック音楽愛好家」
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のけぞる・反り返るの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
雄鶏 のようにのけぞった小さな体
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
見えない風船に顔面を押されたように、真田の上体がのけぞり
池井戸 潤「民王 (文春文庫)」に収録 amazon
舟のように反 って
横光利一 / 日輪
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強風・暴風の表現・描写・類語(風のカテゴリ)の一覧 ランダム5
風が赤い太陽を海に吹き落としそう
倉橋 由美子 / 倉橋由美子の怪奇掌篇 amazon
右に左に、木々は首を振って、枯れた木の葉を散らし続ける。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
道頓堀川が小さく波立っていた。晴れてはいたが、風が強いようであった。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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風を受けるの表現・描写・類語(風のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(階段の)下から吹き上げてくる風が水島の髪を逆立て、十和子のスカーフを舞い上がらせる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
Tシャツが、風で膨らんで波打つ。中に生き物が入ってるみたいだ。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
風も、どこから来たのか、どこかものすごく遠いところか、ものすごく近いところか、わからないくらいに自分を丸ごと取り巻いているように感じられる。恐ろしい臨場感だった。
吉本 ばなな / 大川端奇譚「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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「風」カテゴリからランダム5
ただ涼しい風がそよそよと鬢 の毛をそよがして通るのを快いと思っていた。
有島武郎 / 或る女
締め出しを食った犬みたいに鼻を鳴らしている風
ジュール・ルナール / にんじん amazon
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
ありありと眼に映るように描写する
夏目 漱石 / 『土』に就て 長塚節著『土』序 amazon
一心不乱に動かす手足と同じほどの忙 しさで、目と鼻ぐらいの近さに押し迫った死からのがれ出る道を考えた。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
身を粉にしても働く
林芙美子 / 新版 放浪記
「状態・状況」カテゴリからランダム5
芥川龍之介 / 偸盗
まだまだ遠い他人事 の気持
梶井基次郎 / のんきな患者
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