ライナスのように毛布にくるまって眠る。冷蔵庫のぶーんという音が、私を孤独な思考から守った。

新しい風みたいなものが体内をかけめぐり、きっと明日の朝にはきのうまでのことがすっかりきれいにとり去られているだろう。

そのまま失神するように眠り込む。

長いあいだ目をつむっていると、まるで自分が微妙なバランスをとりながら不安定な空間に浮かんでいるような気がした。たぶんそれはやわらかいベッドの上に裸で寝転んでいるせいだろう。それから女のつけたオーデコロンの強い匂いのせいもあるかもしれない。その匂いはまるで微妙な羽虫のように僕の暗闇の中にもぐりこんで、僕の細胞を伸ばしたり縮めたりしていた。

目を閉じて思考のスイッチを切って眠りにつく。

雷のようなイビキを立てて熟睡する

波音の聞こえるペンションで、海に沈んでいく夢を見る

すごくいい夢だった。何だかわからないがとにかくありがたいものを見てしまった。

疲れて眠たくなっていた

君の寝顔は憂鬱な白薔薇のようで素敵だよ。