氷をがりがりと噛み砕いた。《…略…》氷は一瞬、歯を突き刺すように冷たいけれど、やがて心地よい温度に変わって
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:82% 作品を確認(amazon)
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冷たい味
かき氷
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前後の文章を含んだ引用
......、目の前に横たわろうとしているということだけはわかった。「だけど本当は伝わってなかったのかもしれない。なんにも、誰にも」 ナツ先輩は、冷やし抹茶を二口ほど飲むと氷をがりがりと噛み砕いた。なんとなく、俺もそれを真似た。氷は一瞬、歯を突き刺すように冷たいけれど、やがて心地よい温度に変わっていく。 ナツ先輩のまとう体温が、やさしい赤色になって目に見えた気がした。この人は魔法使いなんかではない、と当然のことを改めて俺は思う。「俺には伝わってますよ、先......
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大きな氷のカタマリをかき氷の機械の台の上にヨッコラショとのせる。 手でハンドルをタテに回すと、どういう仕掛けかタテの回転運動はヨコの回転運動に変わり、氷がシャキシャキとけずられ、台の下に置かれたグラスの上に少しずつ降りつもっていく。 降りつもって円錐形に盛りあがっていくのを、固唾をのんで見守ったものだった。盛りあがったところに、おばさんは小さな鉄のヒシャクでイチゴ水を一杯だけしゃくってかけてくれる。かき氷のツユは、いつだって足りたことがない。いつも少ないツユをやりくりして、時にはツユの全然かかってない部分を味気なく食べたりして何とかしのいでいた。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
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