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くず折れると、まるで駄々ッ子のように泣き出して
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置：31% 作品を確認（青空文庫）
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泣く・涙を流す
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前後の文章を含んだ引用
......と、時ちゃんが酔っぱらったような大きな跫音 で上って来た。酔っぱらっているらしい。 「すみません！」 蒼 ざめた顔に髪を乱して、紫のコートを着た時ちゃんが、蒲団の裾にくず折れると、まるで駄々ッ子のように泣き出してしまった。私は言葉をあんなに用意してまっていたのだけれど、一言も云えなくなってしまって沈黙っていた。 「さようならア時ちゃん！」 若々しい男の声が窓の下で消えると......
単語の意味
頽れる（くずおれる）
頽れる・・・張り詰めていた気力が抜けて、その場に崩れるように座り込んだり、倒れたりする。くず折れる。
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「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム５
「じゃあ、失礼します」と太った男は声をかけて、中折の帽子の 縁 に手だけかけて、脱がずにちょっと頭を下げた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
「泣く」カテゴリからランダム５
やがてすすり泣きが聞こえてきた。最初それが彼の口から聞こえているとは気付かず、部屋のどこかで壊れたオルゴールが鳴っているのかと錯覚したほどだった。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
抱き上げてやると、泣き声は、どうして自分を一人にしたんだという怒りの気持ちを含んだ叫び声に変わった。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
泣きながら歩いたので頬がつっぱるような気がする。
林芙美子 / 新版 放浪記
赤ん坊は、針にでも刺されたように、たちまちいたいたしい泣き声を上げる。
芥川龍之介 / 偸盗
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