彼女の寝顔は、私の寝顔みたいに、熟睡するとあったまったプリンみたいに横に広がって目鼻立ちがのっぺり見えるようなこともなく利発そうだ。
綿矢 りさ / 勝手にふるえてろ ページ位置:45% 作品を確認(amazon)
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寝顔
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前後の文章を含んだ引用
......らうのは忍びない。イチがやさしくぺりぺりはがしてくれるなら、もう本当に文句なしなのだけれど。 隣から寝息が聞こえてきて、うす暗がりで眠っている来留美を見つめた。彼女の寝顔は、私の寝顔みたいに、熟睡するとあったまったプリンみたいに横に広がって目鼻立ちがのっぺり見えるようなこともなく利発そうだ。寝ているときでさえ完成されているなんてすごい。私は眠りが深くなるとぽっかりと口が開いていびきをかき、自分のいびきのすさまじさで目が覚めたりもするけれど、来留美が......
単語の意味
寝顔(ねがお)
寝顔・・・寝ているときの顔つき。眠っているときの表情。
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男は、べっとりと油ぎった顔色の悪さで、口を開けて眠っている。
林芙美子 / 新版 放浪記
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穴ぐらの中で酒盛りをしている山賊みたいにたけだけしい顔つき
大庭 みな子 / 三匹の蟹 amazon
真っ青な顔してましたねえ。ぶっ倒れるかと思いましたよ
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
不摂生から生れたにちがいない早老と精力の不足をあらわに示す皺が眼尻や額についている
野間 宏 / 哀れな歓楽「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
かたねりの白粉 を首筋につけている。浅黒い肌が雲のように淡く消えてゆく。
林芙美子 / 新版 放浪記
「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
夢ともうつつともつかぬ意識の中で
阿刀田 高 / 縄 ──編集者への手紙──「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
麻酔がかかったように眠ってばかりいる。
向田 邦子 / 犬小屋「思い出トランプ (新潮文庫)」に収録 amazon
さえは目蓋を重そうに痙攣させて、頭の位置を少しずらせた後、また眠りに落ちてしまった。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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