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蒲団は、内に横わっている人間の体なりにもり上っている。
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:82% 作品を確認(青空文庫)
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寝室・布団・ベッド
体を横たえる
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前後の文章を含んだ引用
......て見た。自分の部屋だけ残して、周囲が消え失せたような静けさだ。伸子は、不安に襲われた。体で椅子を押しのけ、立って隣りの唐紙をあけた。スタンドが灯っていた。寝台 の蒲団は、内に横わっている人間の体なりにもり上っている。何の変りもない。――伸子は、何のためにそんな不安に掴まれたか、おかしくなった。寝台 の裾の方の壁に、大きい自分の影法師を映しながら、伸子は部屋に入った。が、夫の様......
単語の意味
体(からだ)
体・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
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寝室・布団・ベッドの表現・描写・類語(道具・家具のカテゴリ)の一覧 ランダム5
敷布が真っ白で、石灰のようにかわいている
黒井 千次 / 群棲 amazon
(ベッドの)カバーは、おそらく朝、彼が起きた時のままの形で半分めくれ上がっていた。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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体を横たえるの表現・描写・類語(姿勢・ポーズのカテゴリ)の一覧 ランダム5
僕らはすっかり満腹し、温かさに躰(からだ)を軟体動物のそれのようにぐにゃぐにゃにし、板の間の藁の上へ毛布をかぶって横たわった
大江健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
私いまどんな格好をしていると思う? 右膝をたてて、左脚を横に開いてるの。時計の針で言うと十時五分くらい
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
(二人で一つの布団)二人はフトンの上に、二等分に帯をひっぱって寝た。
林芙美子 / 新版 放浪記
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「姿勢・ポーズ」カテゴリからランダム5
(寝ている漁夫たちの)南瓜 のようにゴロゴロしている頭
小林多喜二 / 蟹工船
棒のように立ったまま
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
排泄する小動物のような屈辱的な姿勢
大江 健三郎 / 芽むしり仔撃ち amazon
「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
林芙美子 / 新版 放浪記
片方のまぶたから白目が薄くのぞいている。こけた頬に暗い液体のような陰が溜まって、鼾をかいていなければ、さっき蹴り飛ばした当たり所が悪くて死んでしまったと思ったかもしれない。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「道具・家具」カテゴリからランダム5
テーブルの上の時計が見える。滲んだ文字盤の上で軽やかに無慈悲に秒針が回り続けている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
厚さ五寸の欅の一枚板の大きな食卓
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
桃色のツルツルしたメクリがついていて、表紙によしの芽のような絵が描いてあった。
林芙美子 / 新版 放浪記
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