いつもなにかを燃している、その火が夜は気味悪く物凄かった。
梶井基次郎 / 海 断片 ページ位置:76% 作品を確認(青空文庫)
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火が燃える・炎
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前後の文章を含んだ引用
......僕達は一度も島へ行ったことがなかった。ある年の夏その島の一つに赤痢が流行 ったことがあった。近くの島だったので病人を入れるバラックの建つのがこちらからよく見えた。いつもなにかを燃している、その火が夜は気味悪く物凄かった。海で泳ぐものは一人もない。波の間に枕などが浮いていると恐ろしいもののような気がした。その島には井戸が一つしかなかった。 暗礁については一度こんなことがあった。あ......
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火が燃える・炎の表現・描写・類語(火・煙・灰のカテゴリ)の一覧 ランダム5
芥川竜之介 / 歯車
(野火が)焔の舌を見せて、盛んに立ち騰っていた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
いつもなにかを燃している、その火が夜は気味悪く物凄かった。
梶井基次郎 / 海 断片
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「火・煙・灰」カテゴリからランダム5
(アイロンの)熱にこがされる古いスカートの匂いが、栗の花のように匂う。
林 芙美子 / めし amazon
湯気が立ち上って白く闇に溶けてゆく。《…略…》時々強い風が吹いて、湯気を夜空の高い所まで運んでゆく。そして庭の緑が揺らめく。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
ふいごの口から、まっ赤な炎が、まるで竜の舌べらのようにふきだしていた。
小出 正吾 / 逢う魔が時「小出正吾児童文学全集 (3)」に収録 amazon
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