魂を締め木にかけてその油でもしぼりあげるようなもだえ
有島武郎 / 或る女(後編) ページ位置:18% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
悩み・心配事
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......い。死ぬまで……そうだ死んでもこの苦しみに浸りきらずに置くものか。葉子には楽しさが苦しさなのか、苦しさが楽しさなのか、全く見さかいがつかなくなってしまっていた。魂を締め木にかけてその油でもしぼりあげるようなもだえの中にやむにやまれぬ執着を見いだしてわれながら驚くばかりだった。 ふと車が停 まって梶棒 がおろされたので葉子ははっと夢心地 からわれに返った。恐ろしい吹き降りになっ......
単語の意味
締め木(しめぎ)
締め木・・・二枚の板の間に大豆などの植物を挟んで、締め付けて油をしぼりとる木製の装置。身をしぼられるほど苦しい状態のたとえにも使われる。「締め木にかけられたような思い」
ここに意味を表示
悩み・心配事の表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「恐怖・不安」カテゴリからランダム5
次に出て来る正木博士の言葉を、針の尖端のように魘 えつつ待っていた。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
同じカテゴリの表現一覧
恐怖・不安 の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ