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嵐のようなデジャヴーが襲ってくる。
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 ページ位置:36% 作品を確認(amazon)
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既視感・デジャブ
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......しなく続いて見渡せて、まぶしかった。 お気に入りの台所に立てた嬉しさで目が冴えてくると、ふいに、彼女が男だというのを思い出してしまった。 私は思わず彼女を見た。嵐のようなデジャヴーが襲ってくる。 光、降りそそぐ朝の光の中で、木の匂いがする、このほこりっぽい部屋の床にクッションを敷き、寝ころんでTVを観ている彼女がすごく、なつかしかった。 私の作った玉子......
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既視感・デジャブの表現・描写・類語(思考・頭の中の状態のカテゴリ)の一覧 ランダム5
似たような写真ばかりなのだけれど、俺はここを知っている。山の形、道のカーブ、湖のスケール、鳥居の佇まい、畑の配置。散らばった体育館シューズの中でもなぜか自分の靴だけはすっと見つけられるみたいに、俺には自然に分かる。ガキの頃、夏休みに毎年遊びに行っていた親戚の田舎のような──実際にはそんな経験はないはずなのに、奇妙で強烈な既視感が、この場所にはある。
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
まったく同じことをした経験があるような、時間が二重写しになったよう既視感がわいてくる
宮部 みゆき / とり残されて amazon
それは折り重なり、まるで蜃気楼のような奇妙な既視感を生んで
水道橋博士「藝人春秋 (文春文庫)」に収録 amazon
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心の一角に悪い衝動が、夏の雲のように立ち現れたかと思うと、みるみる心の空全体に広がっていく
中村真一郎 / 夜半楽 amazon
今まで眠っていたのが嘘のように、頭の中がくっきりしていた。ぼやけた暗がりの中で、わたしの感覚だけが鮮やかに光っているようだった。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
京子は、自分の頭の歯車から螺子が次々と外れていくのが分かった。
伊坂 幸太郎 / ラッシュライフ amazon
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